コジマ技研の画像

コジマ技研の串刺機誕生のきっかけ!世界一の技術とは?焼鳥屋でバイト?!

テレビ東京の番組「カンブリア宮殿」にも登場した、神奈川県相模原市にある小さな町工場「コジマ技研工業」。

 

従業員十数名の小さな町工場が日本だけでなく世界のトップメーカーに!そのコジマ技研が誇るナンバーワンの機械が「自動串刺機」です。

 

今回は、この素晴らしい「自動串刺機」が誕生した背景に注目します!

 

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コジマ技研工業とは
コジマ技研の「串刺機」誕生のきっかけや歴史
会長が焼き鳥屋でアルバイト
世界一を誇るその技術とは

 

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コジマ技研工業とは?

コジマ技研工業の会社の画像
コジマ技研工業株式会社

コジマ技研工業は1981年(昭和56年)に創業された、串刺機のパイオニアメーカーとして日々研究を重ね、1年に1回新製品を出している、神奈川県相模原市にある串刺機専門メーカーです。

会長:小嶋 實(こじま みのる)
代表取締役:小嶋 道弘
創業:1981年(昭和56年)5月
設立:1985年昭和60年4月
資本金:1300万円
従業員:12人
取引先:国内外/大手食品加工メーカー及び商社・代理店 など
輸出実績:アメリカ・中南米・EU各国・オーストラリア・中国・台湾・韓国・東南アジアなど
事業内容:万能自動串刺機および自動供給取出装置等周辺機器の開発・設計・製作・販売、竹串等関連資材販売

 

コジマ技研工業CEOの小嶋 實の画像
会長
我々は今後とも世界中の串文化に対応すべく努力を重ねる一方で、焼鳥や串カツなどに代表される日本の串文化を世界に普及させるお手伝いをして参ります。

 

コジマ技研が誇る「自動串刺機」誕生のきっかけや歴史!

コジマ技研の画像
参照元:コジマ技研ウェブサイト

 

日本国内でのシェアは9割を超え、串刺機ではほぼ独占企業!世界一と称され海外からの発注も絶えないコジマ技研が誇る「自動串刺機」はどのような経緯で誕生したのでしょうか?

 

 

そのきっかけを会長の實(みのる)さんの歴史を辿りながらみてみたいと思います。

 

 

實(みのる)さんは、都内の大学の工学部を卒業後、ベアリングメーカーを経て知人らと自動化設備の製造会社を川崎市内で設立し、技術担当として働いていました。

 

 

数年は順調に進んでいましたが、1977年のこと。実印を預けていた当時の社長による使い込みが発覚し、連帯保証人として2千万円の負債を背負う羽目になってしまったのです。

 

 

莫大な借金を抱え、会社をたたもうかとやりきれない思いを抱えながら、連日夜遅くまで働き、仕事が終わると、毎晩のように行きつけの居酒屋に行くのでした。

 

 

ある日、いつもの居酒屋に顔を出すと、店主から「もう出せる料理がないので閉店にする」と言われ「どうしてもっとたくさんつくらないの」と尋ねると「焼鳥は仕込みが大変なんだ。あなたも機械屋なら、自動で串刺しができる機械をつくってみな。機械ができたら、これまでの飲み代のツケをなかったことにする」と言われたのです。

 

 

この店主の言葉が、串刺機開発のきっかけになったそうです!

 

 

多額の負債を抱えていた實(みのる)さんは、この頃私生活も最低だったようで、どん底から這い上がるしかないと自分を信じて勝負に出たのですね。

 

 

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会長・小嶋 實が焼き鳥屋でアルバイト?!


参照元:相模経済新聞

 


しかし串刺しと言えど、そう簡単な作業ではないようです。

 

 

素人が刺した串を焼くと、肉が縮んで肉同士が離れ、その間の竹串が焼けて折れてしまうそう。そうなることなく焼き上げるには、肉に串を刺す時の刺し方や力加減が重要のようです。

 

 

一人前になるのに3年もかかるという、この串打ちの職人技を機械で実現するために、實(みのる)さんは自ら肉屋や焼鳥屋で働かせてもらい肉の捌き方や串に刺す方法、その難しさ、コツなどを学んでいきました

 

 


イメージ

 

また、開発試験で使う肉代が払えず、早朝から精肉店でアルバイトして給料代わりに肉の切り身をもらっていたこともあるそうです。

 

 

そうやって本業の傍ら開発に乗り出し、2~3年の試行錯誤の末に串刺機を完成させました。その完成度が高かったことから、1985年に法人化して専業メーカーとなり、どんな食材にも確実に刺せる製品づくりに邁進しています。

 

 

負債を抱えるという試練が与えられ、それを乗り越えるためのアイデアを見つけ、機械で人の手が作り出すのと同じ串刺しを実現するために努力を惜しまず諦めない。これぞ成功する経営者の道のりなのですかね!

 

海外輸出も!世界一を誇るその技術とは?


参照元:コジマ技研ウェブサイト

 

さて、焼き鳥屋や精肉店で修業を積んだ實(みのる)さんは、さまざまな形の肉に串を刺すというのが、手作業でも難しいことは体験済み。それを、どう機械で刺せるようにしたのでしょうか?

 

 

まず、機械で固定して刺しても、肉と肉のすき間が均等にならないことが分かりました。そのバラツキをなくすには、肉を載せるトレーにヒントがあることに気づいていきます。

 

 

串を肉に刺す時は、布を針と糸で縫うように串を微妙に上下させながら刺していくのです。この微妙な上下動によって、肉が串からズレ落ちることなく、焼いても肉と肉が離れず、また食べる時にはすっと抜ける食べやすい焼鳥ができあがるのです。

 

 

では、どうすればまっすぐな竹串を上下に動かせるか・・・。そこで思いついたのが、串はまっすぐに刺しながら、それを受ける肉のほうを波形のトレーに入れ、上から押さえながら串を刺すという方法です。

 

 

ねぎまトレー↓

参照元:J POWER

 

 

土台部分(トレー)の形状を工夫することで正肉、ねぎまだけでなく、砂肝、つくねなど、いろいろな食材に対応できます。それぞれに対応するトレーをつくっておけば、同じ機械で様々な種類を扱えて店にとっても非常に助かりますよね。

 

 

現在は、焼き鳥、おでん、串カツ、だんご、うなぎといった食材がコジマ技研の技術によって可能になっており、丸串、平串、角串、鉄砲串など様々な竹串も扱っています。

 

 

また日本国内だけでなく、海外からの注文も増えているのです。各国の”串料理”、例えば東南アジアのサテイ、スペインのピンチョス、中東のシシカバブなど、世界中には串料理がたくさんあります。

 

 

特に営業したわけでもないのに、そうした国からの問い合わせや注文が入り、「コジマ技研の串刺機」というブランドは広がりを見せ、今や世界30カ国以上に機械を納品しているというから驚きです!

 

 

やりましたね、實(みのる)さん!もちろんここに至るまでの道は、決して平たんなものではありません。しかしコジマ技研のスタッフの皆さんの技術が世界に認められたということは、本当に誇らしいことですね!

 

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まとめ

 

Luna

小さな町工場が世界にまで需要を広げた「串刺機」が開発されるまでをお届けしました!

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

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